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父の形見 [ものづくりの部屋から]

手作りには癒し効果がある。

辛いことや悲しいことがあっても、例えばもくもくと編み針を動かしているうちに、ふうっと固まった心がほぐれていくあの感じ。手作りをする人なら実感したことがあるんじゃないかな。

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父の一周忌が近づいてきて、父が着ていた服を使って、がまぐちポーチを作りました。
ポロシャツの胸ポケットのフラップを、かざりにつけてみた。

我が家の法事では、故人の思い出の品(形見)を出席者に配布する…というフシギな習慣があり、過去にも「おばあちゃんの着物で作った花瓶敷き」や「おじいちゃんのズボンで作った針刺し」(←いずれも母制作)など、センス微妙でかなり迷惑な作品を、親戚に配布してきました(捨てられないんだ、これが)。

母と法事の準備をしていて、今回も「形見」を配ろうということになり、今回は私が制作することに。

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おっさんポロシャツで制作。袖口のリブの部分で飾りリポン。

父のことをいろいろ考えながら、もくもくと手を動かす。ハオのこともいろいろ考えながら、もくもくと手を動かす。
もくもく、もくもく…。
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10個のがまぐちポーチが完成。

そうか!
「形見」づくりは、残された遺族のココロやキモチを整理するためにあるのか。

今週末は一周忌。
もらう人のことを考えないハタ迷惑な「形見」を、週末、親戚に配ってきます。



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ハオでは、10月発行予定のvol.19にて作品を発表してくださる作家さんを募集しています。
詳しくは下記をご覧ください↓。
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