創造の森の戦士 [ものづくりの部屋から]
最新号のハオvol.17の取材を通して、自分自身、ものづくりについていろんなことを考えました。
悩んだり努力したりする姿を、人に見せることは、今の時代、かっこ悪いことなのかもしれませんが…、vol.17の制作を通して学んだことを、自分なりの作品にしてみよう、と、こんなものを作っています。
「創造の森の戦士」
ハオvol.17でインタビューさせていただいたフェルト造形作家の若井麗華さん、彼女に教えていただいた「クレイジーフェルト」を、自分なりに解釈して実験してみた作品です。
クレイジーフェルトとは、フェルトの断片など自由な素材をランダムに縫い合わせていき、そこから見えてきたストーリーをカタチにしていく、という手法。
それにchikaさんのフリーフォームニット。
庭園美術館の「Stitch by Stitch」で見た竹村京さんの作品(割れた皿などを、オーガンジーでくるみ、その割れ目を絹糸で縫い合わせて修復する作品です)。
秋山さやかさんから教えてもらった、自分の世界観の追求…。
そんないろいろを、ガールズトイの「あむあむスティッチ」で作った編地をどんどんつなげていくことで、実験していました。
ハオが校了した次の日から、「あむあむ~」のハンドルをぐるぐる…。
時に編み目が飛んで、穴があいてしまうスワッチを、刺しゅうやアップリケで修復し、四角ではつながらないところは、フリーフォームよろしくかぎ針で形を補いながら…。
「いくつかつなげてマフラーにしようかな…」
↓
「ココとココつないだら、帽子っぽくなってカワイイかも…」
↓
「バッグでもいいかも」
↓
「いや、フード付きマフラー」
↓
「『森』だね。『森のイメージ』。水と緑と光と影。ナチュラルモチーフをつけて…」
↓
「マフラーっていうより、ケープかなこれ? マーガレット?」
↓
「『森の人』」
↓
「もう少し丈が欲しい。ジャケット?」
↓
「ニットコート? まずい。どんどんデカくなってきたよ~:汗」
↓
「ガウンだな。これ。『森の女王』」
↓
「女王っていうより、ソルジャー! ジャンヌダルク! これを着て、風に向かって立っている人!」
↓
「これを着ているのは、私かも。私の心の中。ものづくりのことで、悩みながら、いろんなことと闘っている、自分の姿かも。ものづくりの森」
笑われそうですが、真面目にそんなことを考えて、手を動かすうちに、2か月でこんなに大きなウールの塊ができてきたのでした。
完成(するのか?)作品は、15日からのグループ展で展示します。
誰かのためでない、自分自身と向き合って、作った作品。
恥ずかしくて、どこかに隠したい気持ちもあり…。
でも、どうぞ見にいらしてください。何かを感じていただけるとうれしいです。
ここで逢いましょう09
http://event.ca-n-ow.com/
2009.12.15(Tue)~12.19(Sat)
OPEN 11:00~23:00
at Gallery Conceal Shibuya
〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1-11-3 4F
TEL/FAX:03.3463.0720
悩んだり努力したりする姿を、人に見せることは、今の時代、かっこ悪いことなのかもしれませんが…、vol.17の制作を通して学んだことを、自分なりの作品にしてみよう、と、こんなものを作っています。
「創造の森の戦士」
ハオvol.17でインタビューさせていただいたフェルト造形作家の若井麗華さん、彼女に教えていただいた「クレイジーフェルト」を、自分なりに解釈して実験してみた作品です。
クレイジーフェルトとは、フェルトの断片など自由な素材をランダムに縫い合わせていき、そこから見えてきたストーリーをカタチにしていく、という手法。
それにchikaさんのフリーフォームニット。
庭園美術館の「Stitch by Stitch」で見た竹村京さんの作品(割れた皿などを、オーガンジーでくるみ、その割れ目を絹糸で縫い合わせて修復する作品です)。
秋山さやかさんから教えてもらった、自分の世界観の追求…。
そんないろいろを、ガールズトイの「あむあむスティッチ」で作った編地をどんどんつなげていくことで、実験していました。
ハオが校了した次の日から、「あむあむ~」のハンドルをぐるぐる…。
時に編み目が飛んで、穴があいてしまうスワッチを、刺しゅうやアップリケで修復し、四角ではつながらないところは、フリーフォームよろしくかぎ針で形を補いながら…。
「いくつかつなげてマフラーにしようかな…」
↓
「ココとココつないだら、帽子っぽくなってカワイイかも…」
↓
「バッグでもいいかも」
↓
「いや、フード付きマフラー」
↓
「『森』だね。『森のイメージ』。水と緑と光と影。ナチュラルモチーフをつけて…」
↓
「マフラーっていうより、ケープかなこれ? マーガレット?」
↓
「『森の人』」
↓
「もう少し丈が欲しい。ジャケット?」
↓
「ニットコート? まずい。どんどんデカくなってきたよ~:汗」
↓
「ガウンだな。これ。『森の女王』」
↓
「女王っていうより、ソルジャー! ジャンヌダルク! これを着て、風に向かって立っている人!」
↓
「これを着ているのは、私かも。私の心の中。ものづくりのことで、悩みながら、いろんなことと闘っている、自分の姿かも。ものづくりの森」
笑われそうですが、真面目にそんなことを考えて、手を動かすうちに、2か月でこんなに大きなウールの塊ができてきたのでした。
完成(するのか?)作品は、15日からのグループ展で展示します。
誰かのためでない、自分自身と向き合って、作った作品。
恥ずかしくて、どこかに隠したい気持ちもあり…。
でも、どうぞ見にいらしてください。何かを感じていただけるとうれしいです。
ここで逢いましょう09
http://event.ca-n-ow.com/
2009.12.15(Tue)~12.19(Sat)
OPEN 11:00~23:00
at Gallery Conceal Shibuya
〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1-11-3 4F
TEL/FAX:03.3463.0720
2009-12-07 10:53
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コメント(3)
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! すごい大作になってる!!
流行りの“森ガール”とは違う方向性でたどり着いた“森”というコンセプトの作品、
実物見るの楽しみにしてますね♪
by まきまき (2009-12-07 16:24)
すごいっ!まさに、ソルジャーという表現がぴったりですね。(ジブリアニメに出てきそうな・・・)
あむあむスティッチを使って、この完成度はさすがです。
実はうちにも、あむあむピングーがあるんですが・・・編み地が安っぽくなってしまって、ウエアに使えるなんて考えてもみなかったです。
by JUNNA (2009-12-08 01:45)
>まきまきさん
搬入を月曜日に控えて、いよいよ大作になってきました(汗)。
会場にはほとんどいられないのですが、ぜひお立ち寄りください。
実物見てほしい~!
>JUNNAさん
あ、確かにジブリっぽいイメージかも。
JUNNAさんも「あむあむ~」お持ちだったんですね。ピングーだったら、スティッチより簡単に作れそうですね(笑)
確かに編み地は安っぽいのですが、ここまで大きくすると、むしろ重くならなくていいみたいです。
ウェアの形はしていますが、オブジェとかコスチュームっぽい感じかなぁ。
もちろん着れるんですが、これ着て外に出たら「噂の奥さま」になりそう(笑)
もしお時間がありましたら、見に来ていただけるとうれしいです。
by hao (2009-12-11 11:19)