11年目の「パパラギ」 [ハオvol.18の活動]
昨日は、きゆな先生のインタビューに稲村ケ崎を再訪。
子どもが学校に行っている間になんとか行ってこれました。やればできる!
インタビューの日の朝、準備を兼ねて、きゆなさんが過去にハオで書いてくれたエッセイを読み返しました。エッセイの中に出てくる1冊の本が目にとまり…。
「あ、これ私持ってる。」
ふと思い出して、本棚の奥から探し出したのがこれでした。
わー!こ、これは!
ハオの創刊号掲載用に、私が作ったブックカバーではないですか!
包装紙をコラージュして作ったブックカバーです。11年ぶりの再会でした。
カバーの中身はこれ。
「パパラギ―はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集」
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4797352396/ref=pd_lpo_k2_dp_sr_1?pf_rd_p=466449256&pf_rd_s=lpo-top-stripe&pf_rd_t=201&pf_rd_i=4651930077&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_r=0PH0RMPXYDY0NM1JC7BQ
時代を超えて受け継ぐべき痛烈なメッセージ 現代社会に警鐘を鳴らす歴史的名著。南海の酋長ツイアビは、初めてパパラギ(=白人)たちの「文明社会」に触れたときの驚きを、島の人々に語って聞かせる。その内容は、深い洞察と知恵、痛烈な警告と啓示に満ちた文明批評として、今なお輝きを失っていない。 by amazon
ハオを創刊したのが、1999年の10月。
その半年前、私は手作りの道に進みたくて、勤めていた会社を退職したのですが、その送別会で会社のM埼先輩にいただいたのがこの本だったのです(送別会では「haoさんへおすすめのビデオや本を1人1つずつプレゼントしよう」と部署の同僚たちが企画してくれて、勤務最終日に持ちきれないほどの本やビデオをもらいました)。
正直、当時の私は、この本を2行読むだけで眠くなってしまい、「M埼さん、何考えてこの本くれたの?」といぶかしく思っていました。
そして初めてのハオを作る時、「撮影用に使える要らない本」として、この本のカバーを付け替え、撮影用小物として使った後は、そのまま本棚にしまいこんでしまったのです。
11年ぶりに開いた「パパラギ」。
(パパラギが)とりわけ好きなのは、手では決してつかめないが、それでもそこにあるもの--時間である。 ~中略~ パパラギは、いつも時間に不満足だから、大いなる心に向かって不平を言う。 「どうしてもっと時間をくれないのです」 そう、彼は日々の新しい一日を、がっちり決めた計画で小さく分けて粉々にすることで、神と神の大きな知恵をけがしてしまう。柔らかいヤシの実をナタでみじんに切るのとまったく同じように、彼は一日を切り刻む。切り刻まれた部分には、名前がついている。秒、分、時。…(本書より)
その文章は、びっくりするくらい自分の中に染み込んできました。
子どもがいるから時間がない…とか、お金にならないから云々…とか、自分の頭を支配していたもやもやが、バケツの水でザバーっとすっかり流された気がしました。
「何、この本!?」
稲村ケ崎までの長い電車時間に、むさぼるように「パパラギ」を読みました。
きゆな先生のアトリエに着いて…
やっぱりここにもありました。「パパラギ」。
(撮影用に並べたのじゃなくて、本当にこうやって目につくところに置いてあった)
今朝のことを先生に話すと、
「それはあなたの中に10年かけて積み上げてきたものがあるからよ」と、きゆな先生。
本当にそうであるなら、うれしい。
思わぬ「時の流れ」に触れ、インタビューも有意義なものになりました。
さらに、竹内さんお手製のランチ。きゆなさんと、思いっきり昼ワイン。(こら!)
稲村ケ崎までの道のりに、体はくたくたでしたが、心にたくさん栄養をもらって帰ってきました。
それにしても、M埼先輩はどんな気持ちで私にこの本をくれたんだろうか。
子どもが学校に行っている間になんとか行ってこれました。やればできる!
インタビューの日の朝、準備を兼ねて、きゆなさんが過去にハオで書いてくれたエッセイを読み返しました。エッセイの中に出てくる1冊の本が目にとまり…。
「あ、これ私持ってる。」
ふと思い出して、本棚の奥から探し出したのがこれでした。
わー!こ、これは!
ハオの創刊号掲載用に、私が作ったブックカバーではないですか!
包装紙をコラージュして作ったブックカバーです。11年ぶりの再会でした。
カバーの中身はこれ。
「パパラギ―はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集」
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4797352396/ref=pd_lpo_k2_dp_sr_1?pf_rd_p=466449256&pf_rd_s=lpo-top-stripe&pf_rd_t=201&pf_rd_i=4651930077&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_r=0PH0RMPXYDY0NM1JC7BQ
時代を超えて受け継ぐべき痛烈なメッセージ 現代社会に警鐘を鳴らす歴史的名著。南海の酋長ツイアビは、初めてパパラギ(=白人)たちの「文明社会」に触れたときの驚きを、島の人々に語って聞かせる。その内容は、深い洞察と知恵、痛烈な警告と啓示に満ちた文明批評として、今なお輝きを失っていない。 by amazon
ハオを創刊したのが、1999年の10月。
その半年前、私は手作りの道に進みたくて、勤めていた会社を退職したのですが、その送別会で会社のM埼先輩にいただいたのがこの本だったのです(送別会では「haoさんへおすすめのビデオや本を1人1つずつプレゼントしよう」と部署の同僚たちが企画してくれて、勤務最終日に持ちきれないほどの本やビデオをもらいました)。
正直、当時の私は、この本を2行読むだけで眠くなってしまい、「M埼さん、何考えてこの本くれたの?」といぶかしく思っていました。
そして初めてのハオを作る時、「撮影用に使える要らない本」として、この本のカバーを付け替え、撮影用小物として使った後は、そのまま本棚にしまいこんでしまったのです。
11年ぶりに開いた「パパラギ」。
(パパラギが)とりわけ好きなのは、手では決してつかめないが、それでもそこにあるもの--時間である。 ~中略~ パパラギは、いつも時間に不満足だから、大いなる心に向かって不平を言う。 「どうしてもっと時間をくれないのです」 そう、彼は日々の新しい一日を、がっちり決めた計画で小さく分けて粉々にすることで、神と神の大きな知恵をけがしてしまう。柔らかいヤシの実をナタでみじんに切るのとまったく同じように、彼は一日を切り刻む。切り刻まれた部分には、名前がついている。秒、分、時。…(本書より)
その文章は、びっくりするくらい自分の中に染み込んできました。
子どもがいるから時間がない…とか、お金にならないから云々…とか、自分の頭を支配していたもやもやが、バケツの水でザバーっとすっかり流された気がしました。
「何、この本!?」
稲村ケ崎までの長い電車時間に、むさぼるように「パパラギ」を読みました。
きゆな先生のアトリエに着いて…
やっぱりここにもありました。「パパラギ」。
(撮影用に並べたのじゃなくて、本当にこうやって目につくところに置いてあった)
今朝のことを先生に話すと、
「それはあなたの中に10年かけて積み上げてきたものがあるからよ」と、きゆな先生。
本当にそうであるなら、うれしい。
思わぬ「時の流れ」に触れ、インタビューも有意義なものになりました。
さらに、竹内さんお手製のランチ。きゆなさんと、思いっきり昼ワイン。(こら!)
稲村ケ崎までの道のりに、体はくたくたでしたが、心にたくさん栄養をもらって帰ってきました。
それにしても、M埼先輩はどんな気持ちで私にこの本をくれたんだろうか。
タグ:パパラギ
2010-06-30 12:46
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コメント(2)
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パパラギ...読んでみたくなりました。
私は時間が今沢山あるはずなのに、全然上手に使えてません。
haoさんはいつも前進してて、刺激になります。
by まど (2010-07-07 00:08)
>まどさん
私は、まどさんの生活をとっても素敵だと思います。
まどさんの日記を読んでると、すごくPTAの執行部やりたくなってくるんですよ。危険(笑)!
それは、やっぱりまどさんがPTAのお仕事を本当にきちんとされていて、毎日充実しているのが伝わってくるからじゃないかな。
パパラギは今は文庫も出てるみたい。ぜひ読んでみてください。
by hao (2010-07-07 08:38)