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久々の美術館: 世田谷美術館「オルセー美術館展」 [イベントレポート]

新しいMacとソフトに試行錯誤したり、
今度、アートディレクションをすることになった本のデザインを考えたり、
T君からアップされてきた、「ハオ」のウェブサイトの内容をチェックしたり、
今週末完成する「ハオ」の発送用の住所タックシールや同封するレターをプリントしたり、
キンモクセイのニットの次の作品デザインを考えたり、
ちょっと実験してみたかった作品にトライしたり…
徒然なるままに過ごしています。

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最近は出かける時に、必ず注文書を持ち歩いています。
とりあえず、一番近所のリブロで初営業。3冊注文をいただきました。うれしいな。

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まきまきさんにすすめられた本も買ってきて読んでます。

「気鋭のギャラリストは、人物と作品のどこを見ているのか?「才能の発掘」から「作品の見方」「話題の仕方」まで、初公開! 村上隆、奈良美智ら「1億円アーティスト」は、どのように生まれるのか?  その「プロデュースの極意」を明かしたのが本書になります。」(byアマゾン)

宣伝文はすごいけど、書いてある内容は納得できることばかり。特に今回の「ハオ」の取材で、美術作家やキュレーターの方にお話を聞いたこともあり、ひとつひとつうなずきながら読んでます。「ハオ」が作家さんのためにできることはなにか? そんなヒントが見つかるといいな。毎晩、布団の中で寝る前のお楽しみです。

3連休は、保育園のお友だちと遊んだり、ファミリーモード。
最終日は家族で自転車で砧公園まで足をのばしました。

公園の中にある世田谷美術館に行こうと、めずらしく夫が言うので、メイン展示の「オルセー美術館展~パリのアール・ヌーヴォー」へ。
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ラウル・ラルシュ《シャンデリア》1900年頃 © Musée d'Orsay, Dist RMN - © Patrice Schmidt / distributed by DNPartcom

細かい細工のガラスの器には、目を奪われるものがありましたが、時代の調度品を美術館で見ることには、なんとなく違和感が。「あんら、すてきねぇ~」と感嘆する奥さまの声すらも何か。。。

「お手持ちのチケットで2階の収蔵品展もご覧いただけますよ」と言われ、2階の展示室にも足をのばしました。
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山田貢≪点連線糸目友禅着物「若麦文」≫1996

麦の穂を大胆にレイアウトした着物に、そのデザイン画や制作プロセスなどなど。世田谷ゆかりの工芸家の作品を集めたものだそうですが、自分にとってはオルセーよりもずっと興味深く、心地いい空間を楽しむことができました。

さらにさらに良かったのは、美術館のずーっと端の方にある「区民ギャラリーB」という小さな展示室。ここで開催されていた「クリエイタ―2人展『花猫展』&『布アートの世界』」の布アート(巨大な押絵みたいなの)が、すごくいい。作家さんが楽しんで作られているのが伝わってきます。
調度品&和装の展示に連れまわされ、やさぐれぎみだった5歳の息子も、「あ、ここにウサギがいるよ!」と布アートの中に隠された、お楽しみを見つけるのに夢中になっていました。


1年前までの自分だったら、「オルセーに違和感がある」なんて言うことに、きっとためらったことでしょう。
「自分がいいと感じるものはいい。そうでないものは、そうでないと言っていいんだよ」。
これは、「ハオ」vol.17の制作を通して、私が得ることができた視点でもあります。
看板や外側の情報に流されず、自分の感性や五感を信じることの大切さ。
最新号の「ハオ」を通して、そんな感覚をみなさんと共有できたらいいな…と思っています。
完成は、もう間もなくです。
どうぞ楽しみにお待ちください。

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http://www016.upp.so-net.ne.jp/hao/
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まきまき

お疲れ様です、うちも小学校、保育園の運動会が済んで、
やっとほっとしてます。
インフルエンザの波がうちのあたりに今頃来てるけどね~(キャー!)

小山登美夫さんの本、面白いでしょう?
私もかなり膝をポンポン打ちながら読みました。
特別なことは特に書いてないんですよね、ただ、自分が信じる価値観を大事にし、それを貫き通す勇気が一番必要なんだと教えてもらった気がします。

美やセンスって、誰からか押しつけられる物でもお金で買える物でもないんだよね。
自分の中で育て、わき上がってくる物だけが、自分に価値があり信じられる物なんだと思います。
今回の『ハオ』制作は、それを改めて教えてくれたような気がする。

世間の評価に振り回されず生きるのは難しいけど、でも、そのことに気がついたのだから、意識して風を受けながら進んでみるのもいいよね。

本出来るの、楽しみです!
by まきまき (2009-10-13 23:56) 

hao

>まきまきさん
今回のハオに着手する前に、悩んでいたモヤモヤを、ハオを作りながら解決していったという感じです。そういう意味で、自分の中で大きなターニングポイントともなる号となりました。
同じ手芸の世界を歩むにしても、このことを知ると知らないとでは大違いですよね。
「美やセンスって、誰からか押しつけられる物でもお金で買える物でもないんだよね。自分の中で育て、わき上がってくる物だけが、自分に価値があり信じられる物」
モノ作りに大切なことをふまえつつ、自分たちなりのやってみたいことをカタチにしていきたいですね。
またキルトフェスティバルで野望を語りましょう(笑)
by hao (2009-10-15 09:33) 

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