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ものづくりの原体験 [雑記]

ごくたまに手芸教室の生徒さんから小さな手作りのプレゼントをもらいます。ビーズを通しただけのストラップだったり、つたないものが多いのですが、私のためにせっせと作ってくれたことが嬉しい。。。

そんな時いつも思い出すのが、私が小学校4、5年生の時の担任の先生です。
私は、大好きだったその先生に、「家庭科の自由勉強」と称しては、自作のフェルトマスコットをプレゼントすることに情熱を傾けるハタ迷惑な生徒でした。今思えば、随分下手くそなマスコットだし、プレゼントした数も尋常ではなかったと思うのですが、先生はいつも「わ~っ」と喜んで、そのマスコットをもらってくれたのです。

作る喜び、作ったものをプレゼントする喜び、喜んでもらえることによる満ち足りた気持ち。
自分の手芸好きの原点は、ここにあるような気がしています。

先日、ふと思いついて先生のお名前をパソコンで検索してみました。先生は今も教員を続けられていて、地元の中学校で校長先生をされていました。

ちょうど「かぎ針の教科書ビギナーズ」も発行できたし、ハオも完成したばかり。思い切って、2冊の本にお手紙を添えて、中学校に送ってみました。小学校を卒業して30年が経ち、果たして自分のことを覚えてくださっているか
ドキドキしながら…。

IMG_7559.JPG
初出版おめでとうございます。

お手紙を出してすぐに、先生から温かいメールと、熨斗つきの箱いっぱいにおそばが送られてきました。
急いでお礼のお電話をすると、懐かしい声。
30年の時間が一度に縮まった気がしました。

あと1年半で定年退職されるという先生。本を出すのがもう少し遅かったら、先生の消息はわからなくなっていたかもしれません。思い切って、お便りしてみてよかった…と思いました。

なんだか温かい体験をしたので覚え書き。
自分も誰かに手作りの楽しさを感じてもらえるような存在でありたいな。
初心にかえる出来事でした。


<告知>
ハオとリコシェの2days手芸イベント@石英書房
11月13~14日
詳細は↓をご覧ください。
http://hao-since1999.blog.so-net.ne.jp/2012-10-30
石英書房.jpg


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