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<参加作家募集中>「オリジナル」作品って何だろう?(4) [ハオvol.28の活動]

ハオvol.28(2020年10月発行予定)参加作家募集中。
今年の募集テーマは「私の好きな花」
詳しくは下記↓をご覧ください。
https://hao-since1999.blog.ss-blog.jp/2020-03-31
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もの作りの「内側」と「外側」の話のつづきです。
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情報、流行、利益、評価といった「外側」のこと。

これらは、あなたが企業の商品開発担当であるならとても大切なことです。
目標利益のために市場調査をして流行やニーズを分析し、売れる商品を世に送り出すことが求められるわけです。
もし人事異動があって担当が変わったら? 心配御無用。新しい担当者があなたに代わって、市場調査をし新しい商品を開発し続けるでしょう。

外側から生まれるものは「あなたでなくてもできること」。
言葉悪く聞こえるけれど、企業なら事業を継続していくうえで、必要なこととも言えます。

オリジナル作品は、自分のフィルターを通して生まれたものなので「あなたにしかできないこと」です。しかし、世の中のニーズとは全く別のところから生まれたものなので、オリジナル作品=売れる作品とは限らないのが悩ましいところです。
自分の作るものが、たまたま世の流行と合っていれば、ワッと注目されることもある
ん〜、厳しい世界です^^;


またまたNHKの朝ドラ「スカーレット」の話になりますが、「外側」問題の代表選手が主人公の夫 八郎でした(見てた人にしかわからない例えでごめんなさい)。

陶芸家の八郎は、主人公 貴美子の笑顔からインスピレーションを得た大皿作品を作り、賞を取って一躍有名になります。しかし、周囲からの「もっと売れるものを」というプレッシャーから、思うように作品が作れなくなってしまいます。
自分が陶芸を教えたはずの妻 貴美子は隣でどんどん成長し、自分を脅かすような作品を作るようになります。
銀座の個展が決まっていた八郎は、東京に下見に行き、都会に団地が増えていることに気づき、これまでの作風をガラリと変え、団地住まいに合った和食器セットを作ることを思い立ちます。

八郎は最初はオリジナル作品を作っていたはずなのに、売り上げや評価を求められ、人と自分を比べ、作風も迷走してしまうのです。

一方、主人公の貴美子はといえば、自分の作りたい作品を求めて自宅に穴窯を作るも、何度も失敗。借金はするわ、子どもの学費に手をつけるわ、旦那(八郎)は出て行っちゃうわ…(汗) 最終的に成功して名声を得るわけですが、永遠に成功しなかった可能性だってあるわけで…。

ちなみに八郎の和食器セットはそれなりに売れて、個展もそこそこの成功をおさめます。八郎、頑張った。

「内側」を追求し続けた貴美子と、「外側」に合わせた作品で及第点を得た八郎。
どちらが正解なのでしょうか?

もの作りを仕事にするなら、自分の作りたいものより、人の欲しがるものを作らないといけないと言う人もいます。それも間違っていないひとつの価値観だと思います。

もの作りには、その人の生き方(価値観)が表れます。
あなたは貴美子と八郎、どちらの生き方が好きですか?


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あなたも「花」をテーマに作品を作ってみませんか?

ハオvol.28(2020年10月発行予定)参加作家募集中。
今年の募集テーマは「私の好きな花」
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