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本のアレンジは「オリジナル」か? [イベントレポート]

「ハオ」vol.26(2018年10月発行予定)参加作家募集中です!
詳細は↓をご覧ください。
http://hao-since1999.blog.so-net.ne.jp/2018-03-31

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日曜日。午後からはあいにくの雨模様となってしまいましたが、稲村ヶ崎の きゆなはれる先生のアトリエで、恒例となりました「オリジナル作品の作り方セミナー」を開催いたしました^^

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今年の参加者は5名。
全員「ハオ」に参加経験のある作家さんばかりの参加となりました。

ちょっと集客をさぼってしまった(汗)

というのも昨年末のグループ展以降、いろいろ考えてしまうことがあり…、今年は新しい方に向けてというよりは、これまでの方ともう少し深い話がしたいと思ったのでした。


「本、ネットなどで発表されているものと全く同じものは、販売してよいのか?」

実は、昨年のハオのグループ展について、ある先輩作家さんから上記のようなご指摘があったのです。具体的なことは教えていただけなかったのですが、その方の目から見てそのような販売品があったということなのでしょう。

参加作家のキャリアは様々なので、販売作品のレベルも様々なのは否めないし、私が全世界に発信されている全ての手芸作品を把握することは不可能なわけですが、やはりそういうお言葉をいただいたことはショックでした。

それにベテランの作家さんでも「どこまでがアレンジで、どこまでがオリジナルか?」ということに悩まれている人が多いみたい…。

今一度「オリジナル作品とは何か?」ということについて、自分の頭を整理しておきたいと、本を読んだり、出版社に問い合わせをしたり、年明けから冬の間いろいろ勉強していたのでした。


オリジナル。

日本語にすると
origin(オリジン)=起源 源です。

もう明らかですよね。
アレンジしちゃったら、起源でもでもなくなっちゃいます^^;

本に出ている作品をアレンジしたものは「オリジナル作品」ではありません。
オリジナル作品とは、自分自身が起源であり源であるもの。
つまり「自分の内面から生み出されたもの」なのです。

内面とは、その人それぞれが持つ感性(五感)や美学。

「いいな」「美しいな」…自分が五感を通して得た感動を、作品という形にする。
音楽家は音符で。画家は絵の具で。ニット作家は毛糸で。
「自分の感動を人に伝えたいという欲求」
ジャンルは異なっても、もの作りの原点は同じだと思います。

ハオの「オリジナル作品の作り方セミナー」では、その感動を形にするための方法をお伝えしています。


じゃあなぜ、手芸の作家が悩んだり迷ったりしてしまうのか。

あれこれ勉強してたどり着いた、あくまで私の仮説ですが、
それは、私たちの作る作品がセーターやバッグなどの「実用品」であり、その作り方やアイデアは著作権法上の保護の対象とならないこと。
つまり既存のアイデアを利用したアレンジ作品を販売しても、そこに違法性はなく(モラルの問題はある)、そのようなアレンジ作品も市場では「オリジナル」と呼ばれ、流通しているからではないだろうか? 云々

…てなこともレクチャーさせていただいた今回のセミナー ^^
講習の様子は、明日ご紹介させていただきま〜す!

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「ハオ」では、毎号テーマに合わせた作品を募集しています。
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作品はカメラマンが撮影。作品をいい形で記録に残すことができ、ご自身のPR等にご利用いただけます。また、冊子は1000部印刷し、関東を中心に手芸店やギャラリー、カフェなどに設置。たくさんの方にあなたの作品を見ていただけます。

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手芸メーカーや、出版社、編集者の方にも献本していますので、お仕事のお声がかかることも^^ 一昨年秋には、ハオに参加する作家たちによる初めてのニット作品集「家族みんなのあったかニット」が発行になりました。

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また、年末には掲載作品の展覧会も開催。作品の実物を直接お客さまに見ていただけるだけでなく、作品展開催のプロセスの体験は、きっとよい学びになると思います。今年も吉祥寺駅徒歩3分。最高のロケーションの「ギャラリー永谷」さんで開催予定です^^(3000円程度の実費負担が必要です)

あなたも『ハオ』で作品を発表してみませんか?
『ハオ』vol.26参加作家募集中。詳しくはこちらをご覧ください→

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※バックナンバーの電子書籍版を100円でお求めいただけます(試し読みもできます)。
vol.25
http://p.booklog.jp/book/121284
vol.24
http://p.booklog.jp/book/114611
vol.23
http://p.booklog.jp/book/105736
vol.22
http://p.booklog.jp/book/96932
vol.21
http://p.booklog.jp/book/83618
※vol.20以前のバックナンバーをお求めの方は↓下記をご覧下さい。
http://www016.upp.so-net.ne.jp/hao/backnumber/
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