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松村さん、フラワーデザインを習う(「価格」のおハナシ) [ものづくりの部屋から]

8月になりました。
今日は涼しくて、体が楽です^^

月末月初の区切りということで、何人かの参加作家さんから作品の途中経過の画像が送られてきました。
完成しました!の方、やっと方向性が決まりました!の方、当初の予定とガラッと変えたい!という方…、どの方も真摯に作品に取り組んでくださっている様子が伝わってきて、完成がますます楽しみです。

私の作品も…
IMG_5502.JPG
ひとまず形になりました(全体像はハオvol.25でご覧くださいね)。締め切りまで、もう少しブラッシュアップする予定です。

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さて、今日は月に1度、石原先生のフラワーデザインレッスンの日でした。
ものづくりの本質を知りたくて、まったく異分野のレッスンに飛び込んで奮闘中です。

今日の課題は「シュトラウス形のゲシュテック(花束形アレンジ)」。
丸い器に、花束のように根元が1点で交わって見えるようなアレンジメントを作ります。

360度どこから見ても。立体感。高低差。バランス。
いかに自分がニット作品を作るとき、平面だけでデザインしてきたかに気付かされます。

IMG_5501s.jpg
今日は挿す手順のレクチャーを事前にいただけたので、まぁまぁできたかな^^;
…というか、だいぶ慣れてきた(こうすると失敗する、というのが分かってきた)。  

ribon.jpg
「松村さんはニットの人だから、必ず糸を組み合わせるように!」と言われており、
以前、Keitoさんで買ったちょっとリッチなリボンヤーンとファンシーヤーンを絡ませてみました^^


と、無事レッスン終了!…だったのですが、今日はここからひと山ありました[あせあせ(飛び散る汗)]

そういうわけで毎回このレッスンには、お花に合わせるために、糸や編みモチーフなどを持参しているわけですが、春のレッスンに持っていったペーパーヤーンの花モチーフを先生がすっかり気に入ってくださって…。このモチーフでブローチを作って欲しい!と頼まれておりました。
最初に作ったのが↓こちら。
IMG_2666.JPG
直径11〜12cmとオーダーいただき、かなり大ぶりです。
こんなに大きなコサージュを作ったことがなくて、かなり新鮮な体験をさせていただきました。

…と、ここまでは、先生にプレゼントするつもりで気軽に作っていたんです。

前回のレッスンで↑を先生にお見せしたら、さらにここに葉っぱのブレードを垂らしてほしいとの追加注文[あせあせ(飛び散る汗)] 
「あ、これはプレゼント…って話では済まなそう…」
ドキドキしながらも、まずは制作を頑張りました。

完成したのがこちら。
IMG_2706.JPG
オーダーって面白いですね。自分の発想だけでは絶対に生まれなかったコサージュになりました。

「値段を教えてね^^」
案の定、今日先生に言われ、家に帰ってぐるぐる。

「そんなに材料費も手間もかかってないし…。5000円もらえたら嬉しいけど…、さすがにそれは言いすぎかな^^;」

「4,500円でいかがですか?」
先生にドキドキしながら、ラインでメッセージを送ったら。。。

すぐに返信がきて…

怒られました[あせあせ(飛び散る汗)]

「5,000円以下など考えられませんよ! 今までのキャリアを何と考えるかです。
アイデアだけでは作品はできないのです! 創作する、という努力の値段です!
安くしたり、値引きしたりは、自分の才能を否定することですよ!
とりあえず、8,000円からスタートです!」

ひーーーっ!
この作品は、後からブレードを継ぎ足したこともあり、自分の中では試行錯誤してやっとできたゼロ号の位置付け。プレゼントするつもりで気軽に作っていたので、ブローチ金具も値段に見合うものを使っていません。
とてもそんなにいただけません!と、少し値段を抑えていただき…、って、どちらか売り手なのかわからなくなってしまいました[あせあせ(飛び散る汗)]


価格設定って難しいです。
折しも、参加作家さんが価格設定で悩んでいらっしゃるブログを拝見したばかりだったので…、今日はとても考えさせられました。
指南本では「制作時間×時給」って書かれているようですが(これに材料費もプラス…かな?)、
改めて自分の作品に置き換えて考えてみると、そんな単純なものではないと思う。

オリジナリティや完成度に対する自信。

これがなければ、私はとても高い値段はつけられません。
反対に高い値段をつけるということは、それに見合うだけの責任も伴うと思う。

ファストファッションと同じようなニット製品を作って、「制作時間×時給」で値段がつけられるものかは(強い反語)。

「売れる」「売れない」は客層や季節なども関わってくるから、プライドを持った価格設定をしたから売れる…とは限らないところが悩ましいわけだけど…。

「作るより買う方が安い」時代だからこそ、ものを作る人にはオリジナリティが大切になってくる。。。
いつもと同じオチになるわけですが、今日も改めてそれを認識した1日になりました。

明日も頑張ろ。


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