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ハンドメイドの展覧会に保険は掛けられるのか? [ハオグループ展]

制作中のハオvol.23。無事、最後の校正を終え、今日印刷所に戻します。
あとは、部数や納品先の連絡をすれば、ひとまず冊子の作業は終了。ちょっとホッ。


さて、頭の中は11月30日からのグループ展のことが並行して進んでおり、あれこれ調べたりしたことを覚え書き。

ハオのグループ展の会場として、カフェハイファミリアさんを選んだのには、さまざまな理由がありますが、そのひとつに「主催スタッフが必ず常駐する必要がない」ことがあげられます。

もちろんスタッフが常に会場にいるのが理想(昼間は私が毎日会場に立ちます)であり、お客さまとできるだけ長く過ごしたいという強い思いはあるのですが、子育てやお勤めなどの傍ら作家活動をしている私たちにとって、会期中誰かが常にギャラリーでお店番をするのは、なかなか難しいこと。
なによりも展覧会を継続して続けたいという気持ちがあり、そのためには参加作家の負荷、そして旗振り役である私の負荷もできるだけ減らす必要があると考えたのです。

作家スタッフの不在中、カフェのスタッフさんがレジで会計や簡単な包装を代わりにやってくださる…というのは、本当にありがたく感謝しています。

一方で、作家スタッフの不在中に起きた作品の破損や盗難に対して、どのように対処すればよいか?
ギャラリーの使用規約では、作品の保全は作家側が責任を持つことになっています。
昨年は無事会期を終えることができましたが、そんな不安も抱いてしまったのでした。

万が一の時に補償してくれる掛け捨てのイベント保険のようなものがあるだろうか?

そう思い、ネットで検索して知ったのが「動産総合保険」というものです。
IMG_1698.JPG
「動産総合保険は、事業用の什器・備品、機械、器具、商品または個人所有のカメラ、楽器などの動産を対象とした総合保険です。運送中や使用中の破損や盗難など、偶然な事故による損害を補償します。」
パンフレットより

動産総合保険には「展示契約」というものがあります。
IMG_1699.JPG
「展示会、見本市などへの出品物を対象とした契約で、会場への往復の搬送中、会場での展示中の損害を包括的に補償します。」パンフレットより


まさに探してたヤツじゃん!

…と思ったのですが、なにしろ保険に疎すぎて、パンフに書いてあることが全然理解できん(汗)
いくらぐらい保険料が必要なのか? 何かあったときにいくら補償してもらえるのか?
とにかく何にもわからないので、素人丸出しで保険会社さんにお電話してみました。



…結論から言いますと…
ハンドメイドの展覧会は、「動産総合保険」の対象になりませんでした。

保険会社さんのお話をザックリまとめますと、

「衣料品」は、市場価値がわからないので、保険がつけられない。
例えば、ダイヤモンドのような「貴金属」なら、市場価値がいくらか?というのがはっきりしているが、「手編みのセーター、5万円」と値段がついていたとしても、それを客観的に評価する基準がない。
身につけるものでも、「呉服」のような世の中的な価値がはっきりしているものには保険をつけることもある。
保険料には、その対象物がどのくらい破損のリスクがあるかによって「料率」が決まっている。例えば、焼き物は燃えないけど、着物は燃えるから火事のときのリスクが高いので、着物の方が保険料が高い…とか。
正確ではないが、例えば100万円の着物なら、保険料は1点3〜4万くらいだろう。
100万円の着物が火災で全損した場合、まず、その着物の価値がいくらかを計算する。
例えば、1度着用したものだったら80万円とか、必ずしも額面どおりの価値になるとは限らない。
100万円の着物を20点展示する展示会の場合、(もちろんそんな単純な計算ではないが)保険料は3〜4万円×20点分ということになる。
動産総合保険は、保険会社にとってもリスクの高い保険。
だから保険料の高い保険です。

…というお話でした。
「だから、お嬢ちゃんの言ってる展示会は、ちょっとちがうかな〜(笑)」的な、
若干モヤっとするものはありましたが、大変勉強になりました。

とにかく不勉強な私ですので、「書いてることが違うよ」「こういう方法もあるよ」など、教えていただけることがありましたら、ぜひ情報をいただけると嬉しいです。こちらに追記していきたいと思います。

ハオのグループ展は、作品を出して「ハイ、お任せ!」ではなく、参加作家全員が展覧会運営者の1人として、イベント作りを学んでいく機会でもあります。
事故の起きにくい会計の仕組みを整備するとともに、自分の作品の保全は自分で責任を持っていただくよう展示参加の作家さんにアナウンスし、できるだけ会場に立つ時間を持ってもらうよう働きかけていこうと思います。

今日はとても内輪ネタではありますが、同じような展示会を考えていらっしゃる方のお役に立つこともあるかな…と思って書いてみました。

グループ展が笑顔で会期を終えられるよう、頑張ります[手(グー)]

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