気になる人に会いに。〜太田美貴「ヌン展」

インプットの冬。
昨日は絵の展示に行って参りました。
太田美貴「ヌン展」。
http://blog.livedoor.jp/tanakahonya/archives/2012-11.html#20121127


根津の「タナカホンヤ」さんという古本屋＆ギャラリーで、9日まで開催中です。


看板がかわいいです。


「ヌン展」のDM。一つ目小僧のような「ヌン」は、太田さんのココロの中から出てきた存在。静かな古本屋さんの店内に、キャンバスや、粘土、木の板…、さまざまなものに描かれた「ヌン」が展示されています。

太田さんとの出会いは、先月の石英書房さんでの手芸イベント。イベント開催中に偶然お店にいらっしゃって、お話するうちにそのお人柄に惹かれ、是非作品を見てみたい…と思い、出かけたのでした。

とはいえ「美術」というものに疎い私。特に「抽象画」は、その善し悪しを語れるほどの器じゃありません…というか、さっぱりわからない、と言った方がよいかも。。。
ギャラリーで太田さんの作品を見ても「これがなんとなく好きです」とか「おもしろいですね」とか、しょーもない感想しか言えない私（汗）　「抽象画はよくわからなくて、すみません…」とちょっと恐縮しておりました。。。

でも、１点だけとても親しみを感じる絵があって…。
それは太田さんの「即興抽象」なるもの。会期中イベントで、太田さんがその時のその場のそのひとから感じたものを即興で描いてくれる…というものでした。色鉛筆でサラサラと描かれたそれは、きゆな先生に教えてもらった「イメージをカタチにする」作業で描くものととても似ていました。

「イメージを編み地にする時に、私もこういう絵を描くことがあるんですよ。お花のセーターを作りたい時に、花そのものの形じゃなくて、その花の雰囲気や気配を色に置き換えて描いてみたりするんです」
私がそう言うと、太田さんは目をパッチリさせて一言。
「それが抽象画なんですよ！」

そうか。そういうことか！…って、わかったのかどうかも怪しいですが、なんとなく自分の中の点と点がつながったような気分に。

最終日１２月９日は、13時〜16時まで、太田さんの即興抽象を体験できるそう（１枚1,000円）。ご本人もとてもステキな方なので、気になる方はぜひぜひお出かけくださいませ。

会場の「タナカホンヤ」さんは、オーナーさん選りすぐりの本が並ぶセレクト古書店といった感じのお店。本の数は決して多くないのですが、不思議と私の持っている本や好きな本がいくつもあって…気が合うかも（笑）　会場も合わせてお楽しみくださいませ。

ちょっと気になる絵と、ちょっと気になる空間。そしてちょっと気になる人。
いつもとは異なる角度から、アタマに揺さぶりをかけられたような時間になりました。