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「手芸不況」を考える [ハオvol.17の活動]

昨日は、某手芸店さんへ営業に。
前号のvol.16からハオを扱っていただいているのですが、実は売れ行きは芳しくなく…。
「こんな小さな本が1000円なんて(高い)!」というのが、売り場の方の率直なご意見のようです。

ハオに限らず、とにかく「高いものは売れない」という傾向があるようで、
「500円以上の毛糸が特に厳しい」
「100均で、けっこうかわいい毛糸が売っている」
「(小物だと)そんなに量が要らない(から100均で十分)」
…という見解があるようです。

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過去にこちらでもこの100均の毛糸を紹介したことがありますが、これでシュシュ3個は作れるそう。確かにお得です。

私が↑を使って、作ったのがコレ↓。ポンポンツリー。
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いろいろな毛糸を引き揃え、ポンポンを作ってツリーに仕立てました。
100均毛糸のポコポコがところどころ雪みたいに見えてかわいいのです。
手芸メーカーさんからも似たような変わり毛糸が発売されていますが、1玉700円以上とお値段もなかなか。ポンポンにして、ざくざくカットしてしまうのはもったいない…。

もちろん手芸メーカーさんの製品の方が良質なのは間違いありません。
例えば100均のアクリル毛糸と、ハマナカボニーを比べたら、ボニーの方がふっくら感や、手触りのソフトさなど、はるかに優れています。でも、それで作るものがアクリルたわしだったら…? 手触りの良さなんて、あまり優位点にはならないのかも。価格の安い毛糸の方が向いていると言えるのかもしれない。
最近読んだ「ナチュラルクリーニング」の本には、アクリルたわしを編むことすらせず、くるくる巻いてポンポンを作り(ループも切らない)、それを使い捨て感覚でお掃除に使うことが推奨されていて、びっくりしたのを思い出しました。もはや「毛糸」でなくても「アクリル繊維」であればいい…と言わんばかり。

私がお金を惜しまず高い材料を買うのは、「身につけるもの」を作る時かなぁ。あと、作品として残したいもの、「大切に長く使いたいもの」を作る時。
「時間が経っても買い足せる安心感」は100均にないものの1つ。

あとは、「そこでしか買えない」もの。
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先日「圧縮」した「ジェイミソン&スミス」。
この手触りと色の美しさ、色数の多さは、国産の毛糸では手に入れることができません。
個人輸入しても欲しいもの(…とか言って、使ってないんだけど)。

う~ん。何か答えが見えてきそうな気が…。
…と今日も、つらつら考えてしまう私なのでした。


★来月、ハオ企画のイベントを計画しています。
ワークショップの予約も受付中。お申し込みお待ちしています!

ハオ全点フェア
ハオの最新刊をはじめバックナンバーを全点、ハオの作家たちの関連本など、手作りゴコロをくすぐる選りすぐりの本たちをご紹介します。
★日程 2月23日(火)~3月14日
★会場 そら庵(イベントスペース&ブックカフェ)
〒1350006 東京都 江東区 常盤一丁目1-1
都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線 清澄白河駅A1出口より 徒歩7分
都営大江戸線・都営新宿線 森下駅A1出口より 徒歩8分
http://www.geocities.jp/sora_an_111/

毛糸自由構図図鑑
chika (freeform knitter)
ハオvol.17にて紹介の、ニット・アーティストChikaさんによる、色も形も思いつくままに変わっていく自由自在のフリーフォーム・ニット作品をご覧ください。
★日程 2月23日(火)~2月28日(日) 12:00~19:00
★会場 深川番所(ギャラリー)
〒1350006 東京都 江東区 常盤一丁目1-1
都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線 清澄白河駅A1出口より 徒歩7分
都営大江戸線・都営新宿線 森下駅A1出口より 徒歩8分
http://gallery.kawaban.net/
★ワークショップを開催します(要予約)
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 「フリーフォームのヘッドドレス」 講師:chika
※かぎ針編みのこま編み、長編みができる方向け。
日程)2月27日(土) 14:00~17:00
会場)深川番所 ギャラリーにて
持ち物)かぎ針3号、5号(4号、6号でも可) お持ちでない方はお貸しできますので、事前にお申し出ください。
講習費)2,500円(材料費込み、お茶、お菓子付き 当日会場にてお支払いください)
定員)10名
申し込み方法)
1.参加者のお名前、2.ご住所、3.電話番号、4.メールアドレスを明記のうえ、下記までメールにてお申し込みください。
※件名は「ワークショップ申し込み」としてください。
※準備の都合上、申し込み後のキャンセルはご容赦ください。
hao@mail.office.to
タグ:100均
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JUNNA

手芸不況・・・私もヒシヒシ感じます。編物教室で・・・または出版社に作品を売り込みに行っても、今は何を提案しても、手芸にお金をかけようという雰囲気ではないのかなぁ・・・なんて弱気になってしまいます。
不況不況といっても、私の周りでは(私を含め)どうしても欲しいモノには結構お金を惜しまないように見えるのですが・・・。
「どうしても欲しいモノ」を発信することが出来たら、一番いいのでしょうね・・・。
by JUNNA (2010-01-20 01:33) 

hao

>JUNNAさん
今年もよろしくお願いします!
「どうしても欲しいモノを発信できたら」。←ココですよね~。

自分も含め、消費者のお金の使い方が賢くなってきたのかもしれないですね。「どうしても」というものには、お金を惜しまず、それほどでもないものは買い控えたり、安いもので代用したり。

作家たちも「雑貨屋で安価に買えそう」な作品を提案していてはいけないってことですよね。
「すっごく欲しい」「作らないと手に入らない」みたいなものを追求しなくては…。

ハオ本誌についても同じですよね。
by hao (2010-01-20 05:29) 

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