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庭園美術館「ステッチ・バイ・ステッチ」取材 [ハオvol.17の活動]

先週、金曜日は、庭園美術館に「ステッチ・バイ・ステッチ」の取材に出かけました。
top_photo200907.jpg
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/stitchi/index.html

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午前中はすごい土砂降りだったのに、出かける頃には雨もあがり…、
日頃の行いがいいのかしら(笑)

重厚な応接室に案内され、担当学芸員のYさんにお話をお伺いしました。

ハオの作家さんたちの作る作品は、ニットやソーイングなどいわゆる「手芸」分野の方たちですが、つくられた作品は彼女たちの自己表現であり、決して「ホビー」という名で括られるものではありません。
でも、自分たちの作品を「アート」と言い切るには、とまどいもあって…。

アートの世界の方にとって、「手芸」や「クラフト」はどういう風に見えるのか。
そんな糸口を求めて、取材に伺ったのでした。

この企画をスタートさせた当初、自分にとって「美術館」や「学芸員」は、ちょっと敷居の高い存在でした。
ハオの作家さんから「ミュージアムなんて、大それたテーマ、よくやるわね」と言われて、ちょっと考え込んでしまったり…。
でも先日、金沢21世紀美術館で「学芸員とアーティストは、編集者と小説家みたいな関係ですよ」って言われて。 「『次の本(展覧会)には、どの作家に登場してもらおう』って企画を考えて、作家と打ち合わせをしながら本(展覧会)を作っていくんです。あなたがハオでやっていることと同じですよ」って。
なんだ、そうかそうか…と、いきなり美術館を身近に感じられるようになったのでした。

現代美術が専門、というYさんのお話は、とてもわかりやすくて、それに甘えてかなり無理問答的な質問を投げかけてYさんを困惑させてしまいました。。。 ひとりでしゃべって、ひとりで納得して帰ってきたような…。
しかも、見本誌を持っていくのを忘れた「喝!」な私。
Yさん、ごめんなさい。そしてありがとうございました。

女性誌などでよく見られる「アート大好き!」的なエンタメ情報。
画廊の広告がいっぱい出ている美術業界誌。
展覧会の図録に書かれている少々難解な解説。
美大卒の作家さんたちが教えてくれた「アート界」のいろんな話。
いろんな人のフィルターを通して見た「ミュージアム」の情報たち。

私が今回の取材を通して見た「ミュージアム」は、そのどれとも違っていたな…。
いい意味ですごく普通で身近なものだったな。

ハオのフィルターを通して見た「ミュージアム」。
ものづくりをする作家さんの、五感をブラッシュアップするヒントになりますように。
これから頑張って原稿書きします。

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コメント 2

まきまき

>「学芸員とアーティストは、編集者と小説家みたいな関係ですよ」

私もイベントの企画・運営をしてみて、イベントっていうのは、雑誌作るのと同じなんだな、と思ってました。
紙媒体に落とし込むか、その場でしか味わえない空間を作りあげるか。
で、ライブ感の高いイベントの方が、今の私には面白かったり。
でも、イベントは後に残るものやみんなの感想や反応がわかりにくいんですよ。
どこに自分のやりがいや達成感を見出すかで、その人の次に向かう方向性が決まってくるのかもしれませんね。

「ステッチ・バイ・ステッチ」はぜひ行かねば!
できれば金沢21世紀美術館も行きたいわ~ん





by まきまき (2009-07-27 16:19) 

hao

>まきまきさん
「編集者」という名前でなくても、編集者的能力というのは、いろんな職業で必要とされる気がしますね。
イベントも雑誌と同じであるなら、やはり採算性だったり、来場者数の目標だったり、アンケートだったり、事後評価ができるしくみを作っておくことも、今後イベントを続けていく際には必要なのかなぁと思いました。
難しいけどね。
「ステッチ・バイ・ステッチ」は、ぜひ見てください!
クラフトでこういうスケール感のあるイベントができると、手芸の価値も変わっていく気がします。
by hao (2009-07-28 05:57) 

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